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美容師国家試験の合格率はどれくらい?試験概要や合格後のキャリアも解説
2026.06.23
美容師国家試験の合格率はどれくらい?試験概要や合格後のキャリアも解説
美容師を目指すうえで、避けて通れないのが美容師国家試験です。美容師として働くには、美容師養成施設で所定の課程を修了したうえで国家試験に合格し、美容師免許を取得する必要があります。試験を控えている人や、これから美容学校への進学を考えている人の中には、「合格率はどれくらいなのか」「倍率はあるのか」「合格後はどのように働き始めるのか」と気になる人も多いでしょう。本記事では、美容師国家試験の概要や直近の合格率、合格後の流れ、美容師としてのキャリアの進み方を解説します。  

美容師国家試験とは?

美容師国家試験は、美容師として働くために必要な国家資格を取得する試験です。美容師の仕事は、髪を整える技術だけでなく、衛生管理や皮膚、薬剤に関する知識も求められます。そのため、試験では筆記と実技の両面から、美容師として必要な基礎力が確認されます。  

美容師になるために必要な国家資格

美容師国家試験は、美容師として業務を行うために必要な試験です。美容師免許を取得していなければ、美容師としてカットやカラー、パーマなどの美容業務を行えません。美容師を目指す場合は、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設で所定の課程を修了し、国家試験の受験資格を得る流れが一般的です。課程ごとの修業期間の目安は、以下のとおりです。
課程 修業期間の目安 受験資格の考え方
昼間課程 2年以上 美容師養成施設で必要な課程を修了すると、国家試験の受験資格を得られる
夜間課程 2年以上 昼間課程と同じく、所定の課程を修了することで受験資格を得られる
通信課程 3年以上 働きながら学ぶ人などが選びやすい課程で、3年以上の修業が必要
このように、どの課程を選ぶかによって学ぶ期間は異なります。進学先を選ぶ際は、通学しやすさだけでなく、実習の内容や国家試験対策の体制も確認しておくとよいでしょう。   美容学校では、カットやワインディングなどの技術だけでなく、衛生管理や関係法規、皮膚科学、香粧品に関する知識なども学びます。サロンワークでは、お客様の髪や肌に直接触れるため、安全に施術するための知識も欠かせません。  

試験は筆記試験と実技試験がある

美容師国家試験は、毎年秋期と春期の2回行われ、筆記試験と実技試験で構成されています。筆記試験では、美容に関する制度や衛生、人体、皮膚、薬剤、美容理論などの知識が問われます。主な試験内容は、以下のとおりです。
区分 確認される内容
筆記試験 関係法規・制度、衛生管理、皮膚科学、香粧品化学、美容技術理論など
実技試験 カッティング、ワインディングなどの基礎技術、衛生上の取扱い
筆記試験は暗記だけでなく、各分野を偏りなく理解する姿勢が求められます。合格基準では、全体の正答率に加えて、各課目で無得点の課目がないかも確認されます。   実技試験では、技術の完成度だけでなく、衛生面の取扱いも評価対象です。普段の練習から手順を安定させ、制限時間内に落ち着いて仕上げる力を身につける必要があります。  

美容師国家試験の合格率はどれくらい?

美容師国家試験の合格率は、試験回によって差があります。直近では80%台後半の回もありますが、別の実施回では50〜60%台になる場合もあります。合格率を見る際は、ひとつの数字だけで判断せず、春期と秋期の違いや受験者層の傾向もあわせて確認すると理解しやすくなります。  

直近の美容師国家試験の合格率

公益財団法人理容師美容師試験研修センターが公表しているデータによると、直近の第53回美容師国家試験では、受験者数19,850人、合格者数17,273人、合格率は87.0%でした。近年の美容師国家試験の実施結果は、以下のとおりです。
試験回 受験者数 合格者数 合格率
第53回 19,850人 17,273人 87.0%
第52回 4,569人 2,989人 65.4%
第51回 19,776人 17,427人 88.1%
第50回 4,763人 2,622人 55.0%
第49回 19,523人 16,888人 86.5%
第48回 4,149人 2,478人 59.7%
参照:公益財団法人理容師美容師試験研修センター「過去の試験実施状況」 https://www.rbc.or.jp/exam/past_result/   表を見ると、受験者数が多い回では合格率が80%台後半になっている一方、受験者数が少ない回では50〜60%台に下がっています。美容師国家試験は、年度や実施時期によって受験者層が変わるため、合格率にも差が出やすい試験です。   ただし、合格率が高い回があるからといって、簡単な試験とは限りません。筆記と実技の両方で基準を満たす必要があるため、学校での学習と日々の練習を積み重ねる姿勢が大切です。

春期と秋期で合格率に差が出やすい

美容師国家試験は、実施時期によって合格率に差が出やすい傾向があります。春期試験は、美容師養成施設を卒業する新卒予定者・新卒者の受験が多くなりやすい時期です。学校での授業や実技練習から大きく期間を空けずに受験する人が多いため、合格率も高めに推移しやすくなります。一方、秋期試験は、再受験者や既卒者の割合が増える傾向があります。学習環境や練習時間を自分で確保しなければならない人もいるため、春期より合格率が低くなるケースが見られます。数字だけを見ると、比較的合格しやすい試験に感じるかもしれません。しかし、受験時期によって条件が異なるため、自分が受ける回の特徴も把握しておきましょう。  

美容師国家試験に「倍率」はある?

美容師国家試験には、採用試験や入学試験のような意味での倍率はありません。定員が決まっていて、受験者の上位から順に合格する試験ではないためです。美容師国家試験では、筆記試験と実技試験の合格基準を満たした人が合格します。   たとえば、筆記試験では一定以上の正答率が必要で、各課目に無得点がないかも見られます。実技試験では、衛生上の取扱いや基礎的技術の減点が基準内に収まるかが評価されます。つまり、美容師国家試験で大切なのは、周囲の受験者との競争に勝つことよりも、決められた基準を安定して超える力をつける点です。苦手科目を放置せず、実技も本番と同じ流れで練習しておく必要があります。  

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美容師国家試験に合格した後の流れ

美容師国家試験に合格したら、次は美容師免許の登録申請手続きへ進みます。試験に合格しただけでは、すぐに美容師として業務を始められるわけではありません。合格後の手続きを理解しておくと、就職前後の準備をスムーズに進めやすくなります。  

美容師免許を取得する

美容師国家試験に合格した後は、美容師免許の申請をします。申請に基づいて美容師名簿に登録され、免許証が交付される流れです。免許申請では、申請書や必要書類、登録免許税・手数料などの準備が必要になります。提出方法や書類の内容は変更される場合があるため、合格後は理容師美容師試験研修センターの案内を確認しましょう。   注意したいのは、合格通知を受け取っただけでは美容師免許を取得した状態ではないという点です。美容師として働くには、免許申請を済ませ、登録を受ける必要があります。就職先のサロンから免許証や登録状況の確認を求められる場合もあるため、合格後は早めに手続きを進めておくと安心です。  

サロンに就職する

美容師免許を取得した後は、美容室やヘアサロンに就職する流れが多く見られます。新卒の場合は、まずアシスタントとして入社し、サロンワークの基礎を学ぶケースが一般的です。アシスタント時代には、シャンプー、カラー補助、ブロー、受付、掃除、接客などを担当しながら、サロン全体の動きを覚えていきます。お客様への対応や予約管理、店販商品の案内など、学校では学びきれない実務にも触れる時期です。   スタイリストデビューまでの期間は、サロンによって異なります。教育カリキュラムが細かく決められているサロンもあれば、個人の成長に合わせて技術チェックを進める職場もあります。就職先を選ぶ際は、給与や勤務地だけでなく、教育制度、練習環境、デビューまでの流れ、先輩のサポート体制も確認しておきましょう。  

美容師のキャリアの進み方

美容師のキャリアは、国家試験に合格して終わりではありません。サロンに入ってから技術と接客力を磨き、少しずつ担当できる施術を増やしていきます。将来的には、スタイリストとしてお客様を担当するだけでなく、店舗運営や専門分野、独立など複数の道を選べます。  

アシスタントからスタイリストへ

美容師のキャリアは、アシスタントから始まるケースが多いです。アシスタント期間中は、先輩美容師の施術を支えながら、シャンプー、カラー、ブロー、カットなどの技術を段階的に身につけます。多くのサロンでは、技術ごとにチェック項目を設けています。シャンプーに合格したらカラー補助、次にブローやカット練習へ進むなど、段階を踏んでスキルを高める流れです。   スタイリストになるには、技術だけでなく、お客様の希望を聞き取る力も求められます。髪質や骨格、ライフスタイルを踏まえて提案するため、カウンセリング力も大切です。アシスタント期間は地道な練習が続きますが、サロンワークの基礎を固める重要な時期といえます。  

スタイリスト後のキャリア

スタイリストとして経験を積んだ後は、さまざまなキャリアを選べます。サロン内で指名を増やしていく道もあれば、店舗運営や専門分野へ進む道もあります。主なキャリアの例は、以下のとおりです。
キャリア 内容
店長・マネージャー スタッフ教育や売上管理、店舗運営に関わる
トップスタイリスト 技術力や接客力を高め、指名客を増やす
カラーリスト カラー技術を専門的に深める
スパニスト ヘッドスパや頭皮ケアを中心に担当する
フリーランス・業務委託 働く時間や報酬形態を自分で調整しやすい
独立・開業 自分のサロンを持ち、経営にも関わる
美容師は、技術を磨くほど働き方の選択肢が広がりやすい職種です。接客が得意な人、専門技術を深めたい人、将来は独立したい人など、目指す方向によって必要な経験も変わります。  

働き方は正社員だけではない

美容師の働き方は、正社員だけではありません。パート・アルバイト、業務委託、面貸し、派遣など、さまざまな雇用形態や契約形態があります。新卒や経験が浅い時期は、教育制度のあるサロンで正社員として経験を積む人が多いです。基礎技術や接客、サロンワークの流れを身につけるには、先輩から学べる環境が役立ちます。一方、経験を積んだ後は、ライフスタイルに合わせて働き方を変える人もいます。たとえば、家庭や育児と両立するためにパート勤務を選ぶ人もいれば、収入や自由度を重視して業務委託へ移る人もいます。ただし、働き方によって収入の安定性、社会保険、教育制度、集客の負担は異なります。条件だけで判断せず、自分の経験値や将来像に合うかを確認して選びましょう。  

まとめ

美容師国家試験は、美容師として働くために必要な国家資格を取得する試験です。筆記試験と実技試験があり、知識と技術の両方で基準を満たす必要があります。直近の第53回美容師国家試験では、受験者数19,850人、合格者数17,273人、合格率は87.0%でした。ただし、試験回によって合格率には差があり、春期と秋期で傾向が変わる点も押さえておきたいところです。合格後は美容師免許を申請し、サロンでアシスタントとして経験を積む流れが多く見られます。その後はスタイリスト、店長、専門職、業務委託、独立など、さまざまなキャリアへ進めます。これから美容師を目指す人は、国家試験の合格率だけでなく、合格後にどのような働き方をしたいかも考えながら準備を進めていきましょう。
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