コラム

美容師資格の取得方法を解説!美容師免許とは?
2024.02.27

美容師資格の取得方法を解説!美容師免許とは?

憧れの美容師、その夢を叶えるための第一歩は、美容師資格の取得です。美容師になるための道は一つではありません。美容専門学校に通う以外にも、通信制や夜間部など、さまざまな選択肢があります。本記事では美容師免許とは何か、そして取得方法について詳しく解説します。

美容師の資格「美容師免許」とは

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美容師免許は国家資格です。厚生労働大臣が定める美容師養成施設を修了し、国家試験に合格することで取得できます。この免許を取得しなければ、有償でパーマやカラーリング、メイクなどの美容行為をすることはできません。

美容師免許の役割は、以下のようなものです。

・お客様の安全を守るため

・美容技術の向上と発展を図るため

・美容師の地位向上と社会的地位向上を図るため

理容師免許と美容師免許

免許には、「美容師」と「理容師」の2種類があります。美容師免許は、パーマやカラーリング、メイクなどの「美容」に関する技術を扱う免許です。一方、理容師免許は髭剃りや顔剃りなどの「理容」に関する技術を扱う免許です。また、以下のような違いがあります。

1. 扱える技術

理容師免許: 顔剃り、髭剃り、シャンプー、カット、整髪

美容師免許: パーマ、カラーリング、メイク、ネイル、着付け

2. 養成施設

理容師免許: 理容師養成施設

美容師免許: 美容師養成施設

3. 国家試験

理容師免許: 理容師国家試験

美容師免許: 美容師国家試験

4. 勤務先

理容師免許: 理容店、床屋

美容師免許: 美容院、サロン

理容師免許と美容師免許は、それぞれ異なる技術や専門知識が求められます。どちらの免許を取得するかは、自身の興味や将来の目標に合わせて検討することが重要です。

免許がないとできないこと

美容師免許がないと、以下の行為をすることができません。

・ヘアカットを行う

・パーマをかける

・カラーリングを行う

・縮毛矯正を行う

・シェービングを行う

・まつ毛エクステを行う

・ネイルを行う など

これらの行為は、美容師法によって定められています。美容師免許なしでこれらの行為をすると、罰金に処せられる可能性があります。美容師免許は、お客様の安全を守るために必要な資格です。

美容師を目指す方は、ぜひ美容師免許を取得して、お客様に安心して施術を提供できるようになりましょう。

アシスタントなら美容師免許がなくても大丈夫?

アシスタントは、シャンプーやブロー、カラーリングの調合、器具の洗浄など、お客様に直接施術を行わない業務を担当します。そのため、美容師アシスタントなら美容師免許がなくても大丈夫です。美容師免許は、お客様に直接施術を行う際に必要となる国家資格です。そのため、美容師免許がなくても美容室で働くことはできます。

美容師アシスタントの主な仕事内容

・シャンプー

・ブロー

・カラーリングの調合

・器具の洗浄

・お客様の予約受付

・店内清掃 など

ただし、美容師を目指す場合は、将来的に美容師免許を取得する必要があります。美容師アシスタントとして働きながら、美容師免許の勉強をすることも可能です。美容師アシスタントの仕事は、美容師の仕事内容を理解し、技術を学ぶ上で貴重な経験となります。

美容師を目指している方は、まず美容師アシスタントとして経験を積んでみるのも良いでしょう。

美容師免許を取得するには?

美容師免許を取得するには、以下の2つのステップが必要です。

1.美容師養成施設を修了する

2.美容師国家試験に合格する

1.美容師養成施設で所定の課程を修了する

美容師国家試験を受験するには、都道府県知事が指定した美容師養成施設を卒業しなくてはいけません。美容師養成施設には、以下の3種類があります。

・全日制の美容専門学校: 2年以上(修得者課程は1年以上)

・夜間制の美容学校: 2年以上(修得者課程は1年以上)

・通信制の美容学校: 3年以上(修得者課程は1年6月以上)

2.美容師国家試験に合格する

美容師国家試験は、毎年2回(春期と秋期)に全国各地で実施されます。試験内容は、筆記試験と実技試験で構成されています。

筆記試験

試験内容は、以下の5つの分野から出題されます。

1.関係法規・制度および運営管理

2.衛生管理

3.保健

4.香粧品化学

5.文化論および美容技術理論

実技試験

課題数: 2課題

1.カッティング

2.オールウェーブセッティングおよび衛生上の取り扱い

美容師名簿への登録(免許申請)

美容師国家試験に合格した後は、美容師名簿への登録(免許申請)を行う必要があります。美容師名簿への登録は、以下の書類が必要です。

必要書類 必要部数
免許申請書 1部
次のいずれか

・戸籍抄(謄)本(6ヵ月以内に発行されたもの)

・本籍が記載されている住民票(6ヵ月以内に発行されたもの)

1部
精神機能の障害の有無について診断した医師の診断書(3ヵ月以内に発行されたもの) 1部
収入印紙 (登録免許税)9,000円分 1部
登録事務手数料 5,200円 1部
免許証に旧姓または通称名(外国籍の方)の併記を希望する場合

次のいずれか

・その氏名が記載されている戸籍抄(謄)本(6ヵ月以内に発行されたもの)

・その氏名が記載されている住民票(6ヵ月以内に発行されたもの)

1部

出典:公益財団法人理容師美容師試験研修センター「免許に関する申請手続きについて」

https://www.rbc.or.jp/license/process/

美容師名簿への登録は、美容師として働くために必要な手続きです。早めに手続きを行い、スムーズに美容師の仕事に就きましょう。

資格・免許取得までにかかる時間は?

国家試験受験まで、最短2年で取得可能です。厚生労働大臣指定の美容師養成施設(美容専門学校)で昼間・夜間課程2年以上または通信課程3年以上のいずれかの課程を修了し、美容師国家試験に合格する必要があります。通信課程でも資格取得できるため、働きながら目指すこともできます。

昼間課程の養成施設で学び国家試験に合格する

昼間課程の厚生労働大臣指定校を2年で卒業し、国家試験に合格する方法です。この方法は、以下のような方におすすめです。

1.美容師になるための時間と費用を抑えたい方

昼間課程は、夜間課程や通信課程よりも短期間で卒業できます。

2.美容の知識と技術を効率的に学びたい方

昼間課程はカリキュラムが充実しており、美容の知識と技術を効率的に学ぶことができます。

3.早く就職して美容師として働きたい方

昼間課程は国家試験に合格すれば、すぐに就職して美容師として働くことができます。

夜間課程の養成施設で学び国家試験に合格する

夜間課程の養成施設で学び、国家試験に合格する方法です。この方法は、以下のような方におすすめです。

1.仕事をしながら美容師を目指したい方

夜間課程は、昼間に仕事や家事を行いながら夜間に美容の知識と技術を学ぶことができます

2.学費を抑えながら美容師を目指したい方

夜間課程は、昼間課程よりも学費が安い傾向があります。

3.自分のペースで学習したい方

夜間課程は、昼間課程よりも授業時間が短い傾向にあるため、自分のペースで学習することができます。

通信課程の養成施設で学び国家試験に合格する

通信課程の養成施設で学び、国家試験に合格する方法です。この方法は、以下のような方におすすめです。

1.時間や場所に縛られずに学習したい方

通信課程は、インターネットを通じて学習するため、時間や場所に縛られずに学習することができます。

2.自分のペースで学習したい方

通信課程は、カリキュラムが決められているものの、自分のペースで学習することができます。

3.学費を抑えながら美容師を目指したい方

通信課程は、昼間課程や夜間課程よりも学費が安い傾向があります。

美容師学校(養成施設)の選び方

美容師の学校を選ぶ際には、以下のポイントを考慮するのがおすすめです。

1.カリキュラム

・国家試験対策がしっかりしているか

・実践的な授業が多いか

・自分の興味や目標に合ったカリキュラムがあるか

2.講師陣

・経験豊富な講師が多いか

・指導が丁寧か

・熱心な講師が多いか

3.設備

・最新の設備が整っているか

・練習スペースが十分にあるか

・清潔な環境か

4.学費

・自分に合った学費設定か

・奨学金制度があるか

5.就職実績

・希望する就職先への就職率が高いか

・卒業後のサポートが充実しているか

6.学校の雰囲気

・校風や雰囲気が自分に合っているか

・学生同士の仲が良さそうか

・オープンキャンパスや説明会に参加して、実際に学校を見てみる

7.立地

通学しやすい場所にあるか

美容師の学校選びは、自分の将来を左右する重要な選択です。上記のポイントを参考に、自分に合った学校を選びましょう。

美容師の資格を活かせる職種

美容師の資格は、ヘアサロン以外にもさまざまな職種で活かすことができます。

・ブライダルサロン

・ヘアメイクアーティスト

・着付け師

・ブライダルコーディネーター

・結婚式場

・ヘアメイクアーティスト

・着付け師

・美容スタッフ

・その他

・撮影スタジオ

・ファッションショー

・テレビ局

・劇団

・テーマパーク

・エステサロン

・介護施設

・製薬会社

・化粧品メーカー

・美容系ライター

・美容系ユーチューバー

美容師の資格を活かせる職種は、上記以外にもたくさんあります。自分の経験やスキル、興味に合わせて、さまざまな職種に挑戦することができるのが魅力です。

美容師は将来性のある仕事

人の美意識は、時代とともに変化していくため、常に新しい技術やスタイルが求められます。人口減少が進む中でも、美容に対する需要は安定しています。また、国家資格を持っているため、安定した収入を得られるでしょう。さらに、フリーランスや独立など、さまざまな働き方ができます。

ただし、美容師は体力を使う仕事であり、長時間労働になることもあります。また、技術やスタイルのトレンドを常に把握する必要があるため、自己研鑽も欠かせません。これらの点を理解した上で、美容師を目指すことをおすすめします。

美容師の資格取得にはさまざまな方法がある

美容師として働くためには、厚生労働大臣指定の美容師養成施設でカリキュラムを修了し、国家試験に合格する必要があります。美容師養成施設には、昼間課程、夜間課程、通信課程があります。美容師免許を取得すれば、ヘアサロンだけでなく、ブライダルサロンや撮影スタジオなど、さまざまな場所で活躍することができます。美容師は人の美を創造する、やりがいのある仕事です。美容師を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

 

出典:公益財団法人理容師美容師試験研修センター「免許に関する申請手続きについて」

https://www.rbc.or.jp/license/process/

厚生労働省「理容師・美容師免許の取得まで」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/riyoushi/index.html

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